類型論は伝統的に機能主義言語学との結びつきが強く、見いだされた普遍性に対して、言語以外の認知能力、言語処理上の負担、コミュニケーションの目的などの外的要因にその説明を求める傾向が強い。たとえばラテン語のように屈折が豊富な言語において語順が自由である傾向があることは、語のあいだの文法関係を聞き手に伝える上で、格が明示されていれば語順に頼る必要がないからという観点から説明される。また、世界の言語の色彩語彙について調査したバーリンとケイの研究は、色彩語彙には白・黒>赤>黄・緑>青>…という階層性があり、下位の色彩語彙をもつ言語では必ずより上位の色彩語彙ももつという普遍性があることを明らかにしたが、のちの研究でこの傾向は視覚系の神経学的特徴を反映したものであることが示された。
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生成文法もやはり言語普遍性の追究を標榜する学問であるが、そのアプローチは大きく異なっており、特に初期にはその研究対象が英語に集中していたこともあり、類型論との結びつきは弱かった。しかしながら近年では生成文法も多くの言語に応用されるようになってきており、原理とパラメータのアプローチに基づいて言語の多様性を捉えることを試みたマーク・ベイカーによる研究 など、類型論の背後にある理論的立場は一枚岩ではなくなりつつある。
形態論に関する議論は類型論のなかで最も古い歴史をもち、19世紀ヨーロッパにその来源を遡ることができる。類型論に貢献した初期の学者としてはフリードリヒ・フォン・シュレーゲルとヴィルヘルム・フォン・フンボルトの名が挙げられる。
シュライヒャーは、現在でもよく用いられる次の3分類を提案した(これに抱合語を加えて四類型とすることも多い)。
膠着語 - 日本語など
屈折語 - ラテン語など
孤立語 - 中国語など
当時の類型論の特徴はこれらの区別が単に文法的特徴にとどまらず、背後の文化や精神を反映したものであると捉えられていたことであり、シュライヒャーは孤立語→膠着語→屈折語の順に言語は発展し洗練されると考えていた。現在ではこのように言語の文法的特徴を文化の相違と結びつけて議論することは少なくなっている。
エドワード・サピアはシュライヒャーの分類を改良し、「融合の指標」と「総合の指標」という2つの指標によってある言語の形態論的特徴を捉えることを提案した。